受け注がれる着物へ キモノコレクションブック MIFURU

着物のデータベース屋のブログ。 着物の写真とその着物用の取り扱い説明が入った個人むけコレクションブックを作っています。 一つ一つ、 人の手で織られ、彩られ、仕立てられたそのエネルギーと、 選ばれ、喜ばれ、ずっと大切に取っておかれたその相手を思う気持ちを現代から未来の人へ。東京神楽坂在住。

キモノコレクションブック!

着物専門のスタジオ&着物コレクションブックの製作のスタジオをスタートを昨年6月にしました。

どこにもない、ご自分の、そしてそのお着物を次世代に受け継がれる時に、どういうものか伝えるためのキモノコレクションブックです。

 

宣伝がうまくできておらず、この着物データ本というのが必要な方に届いていないのが現状ですが、これはとても必要なもので、沢山の皆様の大事な着物の本をお作りしたいです。

大事にされて来た方のお気持ちと、作り手の声を届けたい。

 

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その方専用に!

何作か、コレクションブックの試作品をお客様に見ていただいて、いろいろなご指摘をいただきました。色味と着用するシーンに大きなミスがあり、大反省です。二度と起こさない方法を考えないと!

 

こうしてお客様にご意見を伺って、すべてその方のものとして修正します。

 

特に着用シーンや着用季節について、例えそれが一般的でなくても、その思いはご自身の大事にされているお考えであり、受け継がれる方へのメッセージであるので、そのご意見、お考えを大事にする。あまりに違うならばその方のために一言添える。

勉強になりました。

 

 

やっと1作目ができました

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やっと1作目の着物コレクションブックができました。

このお着物をご所有の方とそのお子様たちのことを考えると、「こうすればよいかも」となんども思って何度も直しましたが、いつまでたってもお相手の方の求めているものになっているのかわからない。このままお渡しではなく、一度できたものを見ていただいて、お相手のご意見を入れたものにして完成形としようと思います。

修正して、素敵な本の形に印刷して。

 

土台作りに時間がかかりすぎているのが自分でも情けなく、辛いのですが、ここは踏ん張りどき。

 

ご所有の方だけでなく、お着物を手に取られる次世代向けに、このお着物専用の取り扱い説明も添えて。

 

 

着物、撮影、編集、印刷、営業、運営、インプットアウトプットすることが沢山。

くじけそうになりますが、お客様のお着物を調べていくうちに元気になってきます。

着物が応援してくれるんですね。頑張ります。

 

 

撮影中

明けましておめでとうございます。

受け継がれる着物へ、着々と準備しています。

着物、製作作業、事業知識、どれも勉強不足を痛感し、再度勉強しなおしたりして遠回りしているように思っていますが、きっと近道と信じて、これからも邁進してまいります。

 

ただいま色無地と訪問着のコレクションブックを作製しています。

 

八掛に四君子加賀友禅が施されて、お召しになった時にチラリと見える贅沢でおしゃれな色無地。

優しい黄色地に上品な京友禅の清染居 上野街子氏の訪問着。

 

撮影していてため息が出るよう。

 

身丈がご所有の方に対して大きいので、こうした様々なデータを写真とともにコレクションブックに入れておきます。お伺いしてみたら、その方のお祖母様がお孫さんに受け継がれた時を見越して、大きく誂えたそう。思いは受け継がれていただけたら、そのお手伝いができたらと思います。

 

撮影中。スタジオはまだ仮の場所。

 

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アイロンだけでも

お預かりしたお着物の写真を撮り、そのお着物についての情報をbookにしてお届けする、というお仕事の準備をしています。

 

始めたきっかけは、

お友達からよく聞かれた、

どういう時に着用するのか、季節はいつか、コーディネートは、どんな手入れをすればいいか、保管はどうしたいいの、サイズはあっているの…

という質問をいただいたことから。

 

残念なことに、私は一般的なことは勉強してきたけれど、相手の方に説明しているうちにこれは適当なことを伝えてはいけない、きちんと調べてお伝えしないとと思いました。

着物にも様々あって、全てにおいて一般論で済まない。

地方によってしきたりも違う、気候も違う、柄が持つ意味、生地の種類、汚した時の対処も違う。

 

今、お預かりした美しい鬼縮緬のお着物のデータを集めています。

ひどいシワでもアイロンは避けた方がいいという情報(専門店に頼むことをお勧めする内容)を入れていますが、鬼縮緬はどうして避けた方がいいのか、実際どうなってしまうのか、撥水加工がかかっているから効力はどうなんだろうなど、専門店に問い合わせて正確に正確に。おかげで進みが悪いです。

 

勉強になることがたくさん。

お預かりできたことで一生勉強できると思います。

 

お着物が、お預かりした奥様のお子様の手に渡った時を思って、

そのお着物の専門紙を早くお手元に届けたいです。

 

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受け継がれる着物へ

こんにちは。着物データベース屋のMIFURUです。

 

明治、大正、昭和、平成と時が流れ、

その地域と家族の歴史の息吹を吹き込んできた着物が、

やがて袖を通されることのないまま、

箪笥の中で長い眠りについていました。

出してみたら、

これは手に負える代物かどうなのか、私にはさっぱりわかりませんでした。

 

一つ一つ、人の手によって織られ、彩られ、仕立てられたそのエネルギー。

相手を思って選ばれ、合わせられ、大切に保管されてきたその思い。

 

いろいろ着物を勉強してきた自分でも、この着物はどうすればいいのか。

手をこまねいているのに、

それらが未来に受け継がれるためにどうすればいいのだろう。

わからない何を伝えなければいけないのか。

 

人が違うように、一枚一枚違う、着物の魅力、性質をデータ化して、

着物の写真と

その着物用の取り扱い説明が入った個人むけコレクションブックにしています。

 

この着物をお持ちの方、そのお子様に思いを馳せり。